・ブラック企業に転職したくない...
・求人票で見抜く方法は?
・逆にホワイト企業の特徴は?
こんな疑問に答えていきます。
昨今、ニュースや若者の会話の中でもよく耳にする「ブラック企業」というワード。
就職先の労働環境が悪く心身ともに疲弊してしまい、充実した生活を送れなくなるまでに至るケースも多数あります。
もちろん企業側が悪いケースが多いですが、入社を決断した私たちにも責任があります。
万が一、ブラック企業に入社してしまい早期離職を繰り返してしまうと、あなたの経歴に傷がつき次の転職活動で必ず苦戦します。
でも安心してください。
本記事では、
・ブラック企業に共通する10個の特徴
・ブラック企業か否か見抜く方法
・ホワイト企業の特徴まとめ
この3点に絞って、初心者の方でも分かりやすいように図解で解説していきます。
本記事を参考にしながら、ホワイト企業に就職できるよう目指していきましょう!
Contents
ブラック企業とは?
結論、ブラック企業とは、極端な長時間労働やハラスメント、残業代の未払いなどコンプライアンスが低く、労働者に過酷な労働環境を提供している企業のこと。
ちなみに厚生労働省の「確かめよう労働条件」では、下記のように記載しています。
「ブラック企業」ってどんな会社なの?
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
一般的に企業はブランドイメージを良くするために、世間に「私たちはブラック企業です!」というような公開はしていません。
求人票など外面だけでは分かりにくく、入社前に判断することが難しいのが現状。そのため入社してから気付くことが多く、早期離職に繋がります。
ブラック企業の特徴10選
早速、「何をもってブラック企業なのか?」ブラック企業の特徴をお伝えしていきます。
ここで紹介する10個の特徴のうち、半分以上該当すればブラック企業の確率が非常に高いです。
もちろん仕事への価値観は個人差があります。例えば、「残業が多くても成長できる環境が良い!」という20代の方も多いでしょう。なので、まずは「自分がどのようなキャリアを歩みたいか」など軽く自己分析してみてください。
ブラック企業の特徴
①長時間労働(残業45h/月以上)
②年間休日が104日以下
③有給取得率が低い(40%以下)
④離職率30%以上
⑤基本給が低すぎる
⑥残業代が支払われない
⑦パワハラやセクハラの横行
⑧雇用条件の通知がない
⑨年中、大量に採用活動を行なっている
⑩業務外の強制イベント参加
上記に該当する項目が多ければ多いほど、ブラック企業の可能性が高くなります。
①長時間労働(残業45h/月以上)
一般的に毎月の平均残業時間が45時間を超える企業は、要注意です。さらに、80時間/月以上の残業は過労死ラインとされておりブラック企業確実です。
労働基準法では、残業時間の上限は原則として月45時間までと決まっています。
長時間労働が続くと、心身ともに疲弊し健康状態の悪化に繋がります。
②年間休日が104日以下
年間休日とは、会社が定める1年間の休日数を指します。
この日数が少ない=休日が少ないということであり、最低ラインは105日となっています。これを下回る場合は、ブラック企業である可能性が非常に高いです。
下記に年間休日数別の具体的内容を記載しています。参考にしてみてください。
ちなみに、年間休日120日以上ある企業への就職をおすすめします。
年間休日120日以上ある企業は全体の31%ほどと少なく感じるかもしれませんが、転職サイトに結構ありますよ。
③有給取得率が低い(40%以下)
有給取得率が40%以下の企業は要注意で、ブラック企業である可能性が高いです。
「有給の付与」と「有給の消化」は義務化されているので、労働者の自由に使うことができます。
取得実績は企業HPの採用情報に載っていることが多いので、必ず見るようにしましょう。
④離職率が30%以上
離職率が高い企業は、ブラック企業である可能性が高いです。
給与や労働環境に関して不満を抱えている人が多い傾向があります。人材が早期に辞めるのは企業にとって赤字なので、企業側は離職率を低く抑える努力をするのが一般的です。
⑤基本給が低すぎる
基本給が低すぎる企業はブラック企業の可能性が高いです。基本給が低いとボーナス支給も少ない。
給料を時給換算したときに、住んでる地域の最低賃金を下回っていたら法律違反です。
さらに昨今、求人票で月給=基本給+固定残業代○時間と表記されていることが多く、月給が高く見えるようになってるケースがあります。
例えば、月給25万円=基本給18万円+固定残業代7万円(45時間)と表記されている場合、毎月の平均残業時間は45h以上であり給料も上がりにくい傾向があります。
残業代ではなく、基本給を上げることが年収アップの近道なのでチェックしておきましょう!
⑥残業代が支払われない
残業をしても給料の中に残業代が支払われていない企業は、ブラック企業です。
サービス残業をしてる企業も多くあるみたいです。毎月の給与明細は確実にチェックしましょう!
⑦パワハラやセクハラの横行
ハラスメントが横行している企業はブラック企業です。
縦社会で成り立っている企業は多いですが、異常にトップダウンが厳しい企業風土やセクハラをされても圧力により報告できないなど未だあるようです。
⑧雇用条件の通知がない
会社は、雇用契約書や労働条件通知書を書面で通知するのが義務です。しかし、ブラック企業は労働者を都合のいいように働かせるため、わざと提示しません。
万が一、会社側とトラブルになったときに証拠である契約書や条件書がないとお手上げ状態に。
⑨年中、大量に採用活動を行なっている
一般的に、年中大量に採用活動をしている企業はブラック企業である可能性が高いです。
理由は、離職率が高く仕事が回ってない可能性があるからです。教育体制も整っているかも不安ですよね。
ですが、一概に「大量の採用活動を行なっているからブラック企業である」とは言いにくいです。優良企業でも、事業が急成長している場合は、人材が欲しいため積極的に採用を行います。
⑩業務外のイベント強制参加
休日に社内イベントが多く、強制参加させられる企業もあります。
参加はもちろん強制であり、貴重な休日を丸一日消費して、参加費も全額自己負担は嫌ですよね。
ブラック企業の見分け方
ブラック企業の特徴をしっかり理解した上で、次は「見分け方」について解説していきます。
ネットを活用すれば欲しい情報は手に入る時代。初心者の方でも簡単にできるので、ぜひ真似してみてくださいね。
ブラック企業の見分け方
①「労働基準関連法令違反」を検索する
② 社員口コミサイトで情報を収集する
③ カジュアル面談時に現場社員と話す
④ 面接官の態度をよく観察する
⑤求人票にNGワードが記載されてる
この4点を実施すれば、ブラック企業への転職を回避できる確率を上げれます。
①「労働基準関連法令違反」を検索する
とってもシンプルな方法で、厚生労働省が公式に開示している「労働基準関連法令違反」を確認する方法です。
インターネットで「労働基準関連法令違反」と検索すると、1番上に「令和○年○月○日 労働基準関連法令違反に係る公表事案」と出てきます。
それをクリックすると、各都道府県で発生した労働違反した企業が出てきます。
②社員口コミサイトで情報収集する
実際に働いている社員や退職済みの社員の口コミを見ることができます。
僕がおすすめするのは「Open Work(オープンワーク)」と「ライトハウス」です。どちらとも無料で利用することができますよ。
求人票には載っていない、昇給スピードや企業風土・人事評価制度・人間関係など実際に起きている生の声を聞くことができるので、超おすすめ。
注意ポイント
退職検討や退職済み社員の口コミが集まりやすいため、ネガティブな意見に偏りがちです。全ての口コミを鵜呑みにしないように。
③カジュアル面談時に現場社員と話す
カジュアル面談とは、企業と求職者がリラックスしながら対話して相互理解を深めることを目的に行われる面談です。
転職後のミスマッチを防ぐことでき、企業側と求職側の相互にメリットがあるので可能な限り行うことをおすすめします。
面談の内容は選考結果に反映されないので、面接の逆質問で聞きにくいことを何でも聞けちゃうんです。
例えば、月の平均残業時間は?福利厚生は実際に活用されている?などなど...
④ 面接官の態度を観察する
転職では、人事だけでなく現場の社員やマネージャーと面接する機会が多いです。
良くも悪くも、その企業の雰囲気を見ることができます。僕が意識して見ていた項目は下記になります。
面接時に見るべきポイント
・高圧的な態度ではないか?
・挨拶や服装など社会人のマナーができてるか
・質問の内容や話す言葉が稚拙ではないか
・表情はイキイキしているか
これら4つのポイントで見ていました。面接官といえど、平気で遅刻してきたり、スーツの着こなしもだらしない・表情が暗く楽しくなさそう....
意外と失礼な態度をとる人が多いんです!僕もびっくりしました。
企業の採用側に立っている人はそ「その企業の顔」です。それが自分と合わないと思ったら辞退しちゃいましょう。
⑤求人票にNGワードが記載されている
求人票だけでもブラック企業であるか、見分けることができます。
下記のようなワードが入っている場合は、注意が必要です。
例えば、「若手が活躍中」「平均年齢20代」と書かれていた場合、離職率が高いや体力が必要な仕事・経験値の高い管理職の不在など、不安な点がたくさん出てきますよね。
ホワイト企業の特徴
逆にホワイト企業の特徴を7つほど紹介していきます。
ちなみにホワイト企業に明確な定義はありません。なので、ここではホワイト企業=「社員にとって働きやすい環境」と個人的に定義します。
もちろん、”働きやすさ”は個人差があるので全ての方に該当するとは思っていません。
下記のホワイト企業の特徴は、該当数が多ければ多いほど「企業は健全であり、社員も働きやすい傾向がある」と解釈いただければと思います。
ホワイト企業の特徴
①残業平均時間が25h以下/月
②年間休日が120日以上
③有給取得率が50%以上
④離職率3年後30%未満
⑤基本給が高い
⑥会社の業績が安定している
⑦福利厚生が充実している
これら7つに該当すればするほどホワイト企業である可能性が高いです。
もちろん福利厚生などは充実していても、”働いている人”を見ないと本当に労働環境が良いか分かりません。
ブラック企業に関するQ&A
Q1:大手企業より情報が少ない中小企業のブラック企業の見分け方は?
A
企業のホームページにある社員紹介や採用情報を確認。カジュアル面談の際に、人事だけでなく必ず現場社員に質問すること!本記事で紹介したブラック企業の特徴と照らし合わせてみよう。
Q2:面接時においてブラック企業であるポイントは?
A
言葉遣いや服装、挨拶など基本的な社会人マナーができているか。逆質問時にしっかり回答してくれるか。面接の結果を1週間以上過ぎた場合は黄色信号。
まとめ
今回は、「ブラック企業の特徴とその見分け方」について徹底解説しました。
過労死レベルまで働かされる企業や、残業代の未払いなど、まだまだ横行している企業があります。
企業側が悪いのはもちろんですが、そこに入社すると決断したのもあなた自身です。自己責任であることも忘れないでください。
本記事を読んでくれた皆さんが、転職先で楽しく働けて活躍されることを祈っています!
今回はここまで!ドロン!