・転職するなら大手企業と中小企業どっちが良い?
・違いやメリットとデメリットを知りたい
・転職で失敗したくない...
こんな疑問や想いに応えていきます!
就職するなら「大手企業一択!」と誰もが思いますよね。
大手企業に勤めれば福利厚生が良くて年収も高く、ネームバリューもあり華やかなキャリアを送れる...
本当にそうでしょうか?
実は中小企業でも大手企業を上回る待遇があることも。日本の会社は中小企業が9割を占めており、世間に知られていないだけで優良企業はめっちゃあります。
今回は、大手企業と中小企業どちらとも勤めたことがある僕が「大手企業と中小企業の違いやメリットとデメリット」について、実体験をもとに解説していきます。
以下は僕の経歴です。
僕の経歴(26歳現在)
・島根県の公立高校を卒業
・関西の私立大学経営学部(偏差値48)を卒業
・新卒で大手IT通信企業へ就職(年収550万円)
・中途入社で大手広告会社へ転職(年収560万円)
・Webフリーランスとして独立(年収850万円)
・大手G金融企業(中小)+副業で再就職(現在)
Contents
大手企業・中小企業の定義
そもそも中小企業と大手企業はどう違うのか?と思いますよね笑
企業規模の定義は、年間売上高や従業員数・資本金など複数の基準で区別されています。これらの基準は、厚生労働省や経済産業省などの政府機関が定めています。
大手企業の定義
大手企業の定義
・従業員数:1,000人以上
・年間売上高:1,000億円以上
・資本金:5億円以上
大手企業の定義に関しては、明確に定められていません。東京証券取引所のプライム市場に上場している企業=大手企業とも言えます。
中小企業の定義
中小企業の定義
・従業員数:300人以下
・年間売上高:10億円以下
・資本金:1億円以下
政府機関が中小企業を支援するための政策や制度が上記の基準に基づいて運用されています。この定義は業種によって異なるので、参考程度にお願いしますね。
大手企業に就職するメリット
僕が実際に大手企業に勤めて感じたメリットは下記です。
大手企業に就職するメリット
①福利厚生が良く年収が高かった
②社会的影響力が大きい
③ネームバリューが大きい
④教育制度が整っていた
結論、大手企業に勤めて後悔したことはありません。むしろ自分にとってプラス材料となりました。
その後の転職活動に活かすことができたし、何よりもビジネスマンとして大きく成長することができました。
①福利厚生がよく年収が高かった
1つ目は、福利厚生が良くて年収が高かった点です。
具体的に社会人3年目(当時25歳)の年収は550万円ほど。20代の平均年収は360万円なので、比較的高い水準でした。
【年齢別の平均年収と手取額】
※このデータは、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成
さらに福利厚生も充実しており、貯金が少なかった20代前半の僕を助けてくれました。勤めていた会社名を伏せているため、福利厚生を詳しくはお伝えできませんが、下記に一部抜粋してみました。
大手企業にあった福利厚生
・住宅手当+借上社宅制度
・スーパーフレックスタイム制度
・在宅勤務
・スキルアップ研修の無料利用
・企業型拠出年金(401k)
・介護休暇や育児休暇など休暇が豊富
・ベネフィットワン(映画やレジャー施設を安く利用できる)
・年間休日125日以上
などなど、働きやすさは抜群でした。年間休日も多いため、プライベートは充実。節税ができる制度も整っていたため、効率良くお金を貯めることができました。
②社会的影響力が大きい
2つ目は、社会的影響力が大きい点です。中小企業や個人事業では経験できないような大規模なプロジェクトに携われる可能性が高いです。
大手企業は潤沢な資本力(事業資金や人材)があるため、その地域だけでなく日本を大きく変えれるような仕事ができることも。大手企業でしか体験できないような仕事なので、ビジネスマンとしての市場価値が上がること間違いなし!
③ネームバリューが大きい
3つ目は、ネームバリュー(知名度や価値)が大きい点です。
例えば、大手企業で新規営業をしていた時は「〇〇会社なら話を聞いてみようかな」とアポを取れる確率が高かったです。ネームバリューが大きいと社会的信用が高いため、仕事がしやすい。さらに、プライベートに関しても自動車・住宅ローンが通りやすいのもメリット。
④教育制度が整っていた
4つ目は、教育制度が整っていた点です。
新人研修では、電話応対・ビジネスマナーだけでなくExcelやPowerPointを利用した資料作成、外部講師を招待して営業研修など充実しており、社会人としての基礎力を上げることができました。
それに加えて、UdemyやSchooなど社会人向けのオンライン学習サービスを無料で利用することができました。マーケティングや会計・統計学など、自分が学びたい専門分野について効率よく学べる点はとっても良かった。
もし大手企業に就職したい!という方は以下の記事も参考にしてみてください。僕が大手企業から内定を獲得した方法をまとめています!
\ 就活生向け(新卒) /
\ 大手企業に転職したい方向け /
大手企業に就職するデメリット
続いて、大手企業に勤めて感じたデメリットをまとめました。
大手企業に勤めて感じたデメリット
①成長スピードが遅かった
②意思決定が遅かった
ただこのデメリットは企業によって違います。成果主義でベンチャー気質な大手企業もあるからです。こちらに関しても参考程度にお願いしますね。
①成長スピードが遅い
1つ目は「成長スピードが遅い」点です。
大手企業は良くも悪くも「社員が着実に成長できる制度」が整っています。階段を一段ずつ登って、成長していくイメージ。なので、「1年目の業務は〜まで。3年目から〜の業務を任せる」など、基準が設けられていることが多いです。
なので、若いうちから裁量権を持ってガツガツ仕事をしていきたい方に「物足らない...」と感じるかもしれません。
それと実際に働いて感じたのですが、「僕は歯車の一部にすぎない...」とやりがいを感じなくなり、成長スピードが鈍化した感覚もありました。大手企業は、誰がやってもある程度同じようなパフォーマンスを生み出せる業務フローが整備されているからです(=業務の細分化)。
成長が止まったと感じたら、そのまま昇級を目指すか他部署に挑戦、あるいは転職を検討すべきタイミングなのかもしれません...
②意思決定が遅い
2つ目のデメリットは「意思決定が遅い」こと。
大手企業は経営陣との距離が遠いため、ベンチャー企業や中小企業に比べて意思決定が遅いと感じることも...。一つの提案に対して多数のプロセスを経て意思決定されるからです。
中小企業に就職するメリット
僕が働いて感じた中小企業に就職するメリットを解説します。
結論、まとめると以下になります!
中小企業に就職するメリット
①成長できるチャンスが多い
②意思決定スピードが早い
③アットホームな雰囲気で働ける
中小企業は、創立して間もないベンチャー企業も含むことにします。
①成長できるチャンスが多い
まず一つ目は、成長できるチャンスが多い点です。
中小企業は良くも悪くも従業員数が少ないため、任せてもらえる業務は裁量権があることが多いです。大手企業のように業務の細分化がされていないため、業務の幅が広いと感じました。若いうちに裁量権持って仕事をしたい!という方におすすめ。
また部署を兼務する人も多いです。例えば、総務部と人事を兼務している方など。やりたい職種が決まっていない人にとっては、いろんな職種を経験できるため嬉しいですよね。
②意思決定スピードが早い
2つ目は、意思決定スピードが早い点です。
中小企業は、社長や役員の方との距離がめっちゃ近いです。大手企業に勤めていた時は、社長はもちろん副社長や執行役員に一度も会ったことなかったですが、中小企業に勤めると役員の方や社長の方と会える機会が多かったです。
「私は〇〇をやりたい!もっとこうすべきだ!」など意見がある場合は、経営層に届きやすくスムーズに承認されるケースが多々ありました。
③アットホームな雰囲気
3つ目は、アットホームな雰囲気である点です。
大手企業と比較して人数が少ないため、コミュニケーションが取りやすいため、良くも悪くもアットホームな雰囲気で働くことができました。
人数が少ない中、一緒に売上と利益を上げようと頑張っている仲間でもあるので、結束力が強い印象でした。
中小企業に就職するデメリット
続いて、中小企業に勤めて感じたデメリットをまとめました。
デメリットまとめ
①福利厚生が整っておらず年収が低い傾向
②キャリア育成が乏しい
③将来性が乏しい
これらはあくまでも僕の意見です。
中小企業でも福利厚生が良く年収が高いところもありますし、将来性が抜群の企業もあります。ただ傾向として上記のようなデメリットがあるという意味です。
①福利厚生が整っておらず年収が低い傾向
1つ目は、福利厚生が整っておらず年収が低い傾向にある点です。
大手企業と比較すると、福利厚生は物足らなさを感じました。それとボーナス(賞与)の額はやはり大手企業の方が高い水準にあります。
上図は中小企業の部長と大手企業の部長の年収・月収・賞与額の比較です(令和4年の厚生労働省のデータ)
企業を選ぶ優先順位として「高年収・高待遇」を望む方は、大手企業が良いかもしれません。。
②キャリア育成が乏しい
2つ目はキャリア育成が乏しい点です。
社員の教育制度の面で見ると、大手企業の方が育成制度が整っています。
ただ捉え方によっては、プラスの面でもあります。先述したように中小企業は、良くも悪くも従業員数が少なく経営幹部との距離も近いため、実力とやる気次第で早いスピードで昇級できます。若いうちに部下を持ってマネジメント経験できることも。
③将来性が乏しい
3つ目は将来性が乏しい点です。
ここでいう将来性とは「事業継続できるか・売上高を増加し続けれるか」を指します。時代や経済の変化によって、新しい企業が出てくるだけでなく倒産することも。さらに大手企業や外資企業による買収も頻繁に起こっています。
もし中小企業に就職する場合は、財務状況や事業の継続性の観点で分析する必要があります。企業分析の方法は以下の記事ににまとめてます。参考にしてみてくださいね!
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まとめ
大手企業と中小企業の違いまとめ【就職するならどっち?】
今回は、僕の実体験をもとに大手企業と中小企業の違について徹底解説しました。
大手企業だから就活成功!転職成功!というのはNG。自分のキャリアを向き合って、やりたいことや成し遂げたいことの過程として企業を選ぶようにしましょう。
企業規模に囚われず、とにかく自分と向き合い続けてください。
以下記事に後悔しない転職方法についてまとめています。ここに記載している内容は全て僕の実体験。転職に挑戦している方の一助になれば嬉しいです!
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それでは今回はここまで。これを読んでいる方の転職や就職活動が成功しますように!
ドロン!